名門ベオルブ家の末弟として騎士道を志したラムザでしたが、「骸旅団殲滅作戦」を通じ、貴族社会の過酷な現実に直面します。その対立は「ジークデン砦」で決定的な悲劇を迎えました。非情な策を優先し、親友の妹さえも手にかけた家門のやり方に疑問を感じたラムザは、兄たちと別れ、自らの目で現実を確かめようとするのでした。
傭兵団の一員として行動するラムザ
ジークデン砦の悲劇から1年後、寄る辺を失ったラムザはガフガリオンの傭兵団で活動していました。ある日、北天騎士団から仕事を依頼された傭兵団は、オーボンヌ修道院に向かうことになります。依頼の内容は、なんとオヴェリア王女の護送でした。

目的地のガリオンヌに向かおうとしたその時、何者かの襲撃を受けます。
彼らは「黒獅子の紋章」を掲げた騎士たちであり、それは同時にゴルターナ公の配下であることを意味していました。ゴルターナ軍騎士たちは、オヴェリア王女を引き渡すように要求すると、それを拒むラムザたちと戦闘になります。

ラムザたちは敵を退けますが、裏口から侵入した騎士にオヴェリアを連れ去られてしまいます。その騎士は、なんとジークデン砦で行方不明になっていたディリータでした。ラムザは彼がまだ生きていたことを知り、二人を追います。

拐われたオヴェリアとディリータを追う
一方、オヴェリアを連れ去ったディリータは、ゼイレキレの滝で北天騎士団に追い詰められていました。北天騎士団はオヴェリア王女の返還を求めますが、ディリータは彼らの真の目的がオヴェリア王女の暗殺だと言います。

オリナス王子を擁立するラーグ公にとって、対抗馬になりかねないオヴェリア王女は危険な存在でした。そのため、政敵であるゴルターナ公に罪を着せる形で誘拐し、暗殺しようとしていたのです。

そこへラムザたちが到着します。本来であれば北天騎士団と共闘し、王女を奪還しようとするのが筋です。しかし傭兵団の団長であるガフガリオンは、北天騎士団の真の目的を知った上で護衛の仕事を請け負っていたのです。それは、オヴェリア王女が無事に誘拐され、暗殺されることでした。

ガフガリオンは本来の任務に従い、誘拐を邪魔するディリータに剣を向けます。もちろん、計画を知ってしまった者たちを排除することも、彼の仕事でした。

権力争いのために命を狙われるオヴェリアにティータの姿を重ねたラムザは、彼女を護ることを決意し、ガフガリオンと対峙します。

同行していた近衛騎士のアグリアスは、王家の血筋に手をかけようとするガフガリオンに激怒します。しかしガフガリオンにとって、貴族も王家も関係ありません。狡猾に生き残ることこそが彼の正義でした。それは、貴族社会に迎合したアルガスとも、立ち向かおうとしたウィーグラフとも異なる生き様でした。

ラムザはオヴェリアを守るためにディリータと共闘し、ガフガリオンと北天騎士団を退けます。ひとまず事態は収拾しましたが、敵か味方かもわからないディリータにオヴェリアを渡すわけにもいきません。なぜラーグ公の企みを事前に知っていたのか、なぜオヴェリアを助けるのか…なにもかもがわかりません。

事情を聞こうとするラムザでしたが、そもそもオヴェリアをどうやって保護するつもりなのかとディリータに切り替えされます。ただでさえ王位継承者のオヴェリアはデリケートな存在です。その上、陰謀に巻き込まれて命を狙われているとなれば、保護を求める先にも限りがあります。ディリータにはその用意があるようでしたが、ひとまずラムザにオヴェリアを預けると言い、この場を去ります。

アグリアスはオヴェリアの保護先として、ドラクロワ枢機卿の治めるライオネル領を提案します。そこはグレバドス教会の直轄領であり、貴族たちの力が及びづらい場所であるためです。他に案がないラムザたちは、ライオネル領に向かうことにします。

オヴェリア誘拐計画を強行するダイスダーグとガフガリオン
一方イグーロス城では、ダイスダーグとガフガリオンが、オヴェリア誘拐計画について話していました。身内のラムザが相手であることを懸念するガフガリオンですが、ダイスダーグに迷いはありませんでした。彼にとって、腹違いの弟であるラムザは異物でした。ベオルブ家を支えてきた彼には、その地位を担保することが何よりの重要であり、存在証明なのです。

ガフガリオンは、ラムザがオヴェリアの保護をドラクロワ枢機卿に求める可能性を指摘します。しかし、ダイスダーグはそれを見越し、既に手を回しているようでした。

抜け目なく動く彼らにも、理解できないことが一つありました。それはディリータが誰の命令で動いているのかということです。話によると、ゴルターナ軍に偽装させた傭兵たちは事前に殺害されており、オーボンヌ修道院襲撃の前には何者かに入れ替わっていたというのです。それは、計画が事前に察知され、なんらかの意図で妨害されたということの証左でもありました。

抜け目なく動く彼らにも、理解できないことが一つありました。それはディリータが誰の命令で動いているのかということです。話によると、ゴルターナ軍に偽装させた傭兵たちは事前に殺害されており、オーボンヌ修道院襲撃の前には何者かに入れ替わっていたというのです。それは、計画が事前に察知され、なんらかの意図で妨害されたということの証左でもありました。
オヴェリア保護のためドラクロワ枢機卿を訪ねる
一方ラムザたちは、ライオネル領の近くまで到着していました。しかし、ドラクロワ枢機卿が自分たちを助けてくれるのか信じきれないオヴェリアは、不安な表情を浮かべます。また自分が何者かに利用され、その度に人が死んでいくことを懸念しているのでした。

ライオネル城に向かう道中、ラムザたちはムスタディオと名乗る青年に出会います。彼は「バート商会」というガラの悪い組織に父親が人質にとられており、自身も追われていると言います。父親を救出するため、領主のドラクロワ枢機卿に助けを求めたいようでした。
ムスタディオは直訴のため、ラムザたちに同行を申し出ます。狙われる理由を濁すムスタディオでしたが、なんらかの事情があると察したオヴェリアが彼の同行を許可します。

ドラクロワ枢機卿との謁見
ラムザたちはムスタディオを連れ、ドラクロワ枢機卿に謁見します。ドラクロワ枢機卿はオヴェリアの庇護を快諾する一方で、ムスタディオが狙われている理由が「聖石(ゾディアックストーン)」にあることを言い当てます。
「聖石」は、ゾディアックブレイブの伝説に登場する勇者たちが所持していたとされるもので、誰もがその存在を空想のものだと思っていました。しかしドラクロワ枢機卿はそれが実在するといい、懐から「聖石」を取り出します。

「聖石」には不思議な力が宿っているとされていました。伝説によると、人間が「ルカヴィ」と呼ばれる魔物との争いに巻き込まれる度、聖石を携えた「黄道十二宮の勇者」が現れて世界を救ったとされています。そして、グレバドス教会が信仰する「聖アジョラ」もまた、黄道十二宮の勇者の一人でした。
ドラクロワ枢機卿は、ムスタディオの持つ聖石の管理も引き受けると言い、バート商会への対応を約束します。ひとまず目的を達したラムザたちは、オヴェリアとアグリアスを残して城を出ます。

バート商会の様子を伺う
直訴を終えたムスタディオは、父親の身を案じ、バート商会のアジトの様子を伺いに行きます。彼らの姿は見えず、騎士団が派遣された様子はありませんでした。

帰りの遅いムスタディオを案じて待つラムザでしたが、そこに現れたのはバート商会のルードヴィッヒでした。
ルードヴィッヒは、捕らえたムスタディオに父親の命をちらつかせ、聖石の在処を吐かせようとします。仕方なく隠し場所を明かし聖石を引き渡すと、ルードヴィッヒはドラクロワ枢機卿との関係を仄めかし、用済みになったラムザたちを消そうと襲ってきます。

ルードヴィッヒたちを返り討ちにしたラムザたちは、ムスタディオの父親を救出します。
聖石がバート商会に渡ったことを懸念する父親でしたが、ムスタディオはそれがあらかじめ用意した偽物であったことを伝えます。しかしそれは、ライオネル城に留まっているオヴェリアとアグリアスの身が危険であることを意味していました。ルードヴィッヒがドラクロワ枢機卿と共謀して聖石を集めているとすれば、本物の聖石を手に入れるため、オヴェリアを人質に取る可能性があったからです。

ラムザは、ドラクロワ枢機卿が聖石を欲している理由が、ゾディアックブレイブ伝説の利用にあると考えました。戦争で疲弊し、王家の信頼が揺らいでいる今こそ、グレバドス教会にとっては権威を回復するチャンスだからです。もしそうであれば、混乱したイヴァリースを巡る覇権抗争に、グレバドス教会という第三の勢力が現れたということになります。ラムザたちはオヴェリアとアグリアスを救うため、再度ライオネル城に向かいます。

世界が危機に陥る時、聖石を携えた12人の勇者が現れ、それを救うというのがゾディアックブレイブ伝説です。グレバドス教会が崇める「聖アジョラ」もまたその一人であり、ゾディアックブレイブを集めて世界を救ったと云われています。教会が聖石を集め、ゾディアックブレイブの再来を演出すれば、民意を引き入れることができるというわけです。
ドラクロワ枢機卿とガフガリオンの密談
一方ライオネル城では、ガフガリオンとルードヴィッヒが、ドラクロワ枢機卿と聖石を取り戻す算段を立てていました。案の定、オヴェリアを人質にしようという作戦です。しかし、ダイスダーグがオヴェリアの身柄を欲しがっていることもあり、単純な交換とはいきません。そもそもラムザたちは狂言誘拐の真実を知っているので、どのみち口封じしなければなりません。それならば、オヴェリアを囮につかって罠にはめ、ラムザやムスタディオを武力で無力化するのが手っ取り早いというわけです。

話がまとまったので、ガフガリオンは退出します。そしてルードヴィッヒは、度重なるミスをドラクロワ枢機卿に指摘され、粛清されたのでした。

オヴェリアとアグリアスの脱出
ラムザたちは、逃亡中のアグリアスとバリアスの谷で遭遇します。彼女の話によると、ドラクロワ枢機卿がラーグ公と内通し、オヴェリア処刑しようとしているとのことでした。それを知った二人は脱出を試みますが、オヴェリアだけが捕まってしまったと言います。ラムザたちと合流したアグリアスは、共にオヴェリアの処刑を阻止すべく、ゴルゴラルダ処刑場に向かいます。

オヴェリアの処刑を阻止すべくゴルゴラルダ処刑場へ
ゴルゴラルダ処刑場では、オヴェリアが処刑間近でした。しかしラムザたちが到着したことを確認すると、偽物のオヴェリアと、処刑執行人に扮したガフガリオンが正体を表します。処刑という嘘の情報を餌に、ラムザたちをおびき寄せたのです。

ガフガリオンは過激な言葉でラムザを挑発しますが、これ以上悪事に加担するつもりはないと言い返します。しかし、一方的な立場で善悪を語るラムザに対し、ガフガリオンは憤りを感じます。例え忌み嫌われる行為であっても、何かを変えるために犠牲を払い、力を振るうことこそが権力者の責任だと言います。

ラムザはガフガリオンの言い分に、貴族社会の構造が個人的な欲求のために利用されているだけだと反論します。そして、そのために個人の命が犠牲になることに耐えられないと訴えます。ラムザたちは襲いかかるガフガリオンをなんとか退け、オヴェリアの捜索のために城内へ向かいます。

オヴェリアの真実
一方オヴェリアは、ライオネル城で枢機卿に身柄を拘束されていました。そこに、ゼイレキレの滝で別れたはずのディリータが訪れます。所属も目的も分からなかったディリータでしたが、どうやらドラクロワ枢機卿と共謀していたようでした。それは同時に、ディリータが教会側の人間として動いていたことを意味します。
事態が把握できないオヴェリアはその理由を問いますが、ディリータは「いるべき場所におまえを連れていく──」と答えるだけでした。

そこへ神殿騎士団の団長ヴォルマルフとドラクロワ枢機卿が入室します。教会の目的を問うオヴェリアに、ヴォルマルフは衝撃の事実を伝えます。なんと、彼女が本物のオヴェリア王女ではないというのです。本物のオヴェリア王女は既に他界しており、彼女はその身代わりとして育てられたのだといいます。
グレバドス教会配下の騎士団で、教皇フューネラルの名において行動する武装集団です。ヴォルマルフが団長を務めており、各領の騎士団とも遜色のない戦力をもちます。

ヴォルマルフは、オヴェリア王女の替え玉を用意したのが元老院だと言います。
オムドリア3世の衰微によって力を増すルーヴェリア王妃を、元老院は疎ましく思っていました。元老院は王妃の力を削ぐため、王の腹違いの妹であるオヴェリアを養女として迎えさせ、対抗馬としたのです。しかし本当のオヴェリアは既に死亡していたため、替え玉として用意されたのが彼女でした。ショックを受けるオヴェリアに、ヴォルマルフは本物かどうかは関係ないと言います。王位継承者という看板こそが彼女の存在意義だからです。

オヴェリア救出のためライオネル城へ
一方ラムザたちは、オヴェリア救出のためライオネル城に侵入を試みます。しかし、待ち伏せていたガフガリオンに遭遇し、戦闘になります。
ラムザは敵対するガフガリオンに、少なからず恩を感じていました。世間知らずだったラムザを、その身分を知りながら傭兵団に迎え入れ、さまざまな経験を与えてくれたからでした。厳しい言葉を投げかけるガフガリオンですが、その裏には、ラムザを不器用に思いやる気持ちが見え隠れしていました。

度重なるガフガリオンとの戦いも、いよいよ最後の時を迎えます。ラムザの甘い考えに現実を突きつけてきたガフガリオンでしたが、それもまた教育だったことをラムザは理解していました。ガフガリオンは、いつしかそんなラムザに惹かれるようになっていました。戦いしか知らないガフガリオンがラムザに教えられることは、この理不尽な世の中を生き残る術だったのです。ラムザの手によって倒されたガフガリオンに、悔いはないようでした。

ドラクロワ枢機卿との再会と聖石の真実
ガフガリオンを退け、城内へ侵入したラムザたちは、ドラクロワ枢機卿と対峙します。オヴェリアの所在を問うラムザに、既にゼルテニアに移送されたと答えます。そしてドラクロワ枢機卿は、聖石の力を使って共に世界を変えていこうとラムザに提案します。
ゼルテニアはゴルターナ公の治める領です。つまり、ドラクロワ枢機卿は、ダイスダーグとの約束を反故にしたということになります。教会は、なんらかの意図により、オヴェリアをゼルテニアに移送したのです。

ラムザが同調を拒否すると、自ら力を証明しようと聖石を掲げます。するとドラクロワ枢機卿は赤い光に包まれ、「不浄王キュクレイン」に姿を変えます。邪悪を滅ぼすはずの聖石は、人を化け物に変える邪悪そのものだったのです。ラムザは、彼らが聖石を集めるのは、ゾディアックブレイブの伝説を政治的に利用するためだと考えていましたが、どうやらそれだけではありませんでした。聖石はより具体的な力を秘めていたのです。

キュクレインは、自身が「超越せし者:ルカヴィ」であると言います。聖石の力でルカヴィとなったドラクロワ枢機卿は、いつしか精神も支配され、自身こそが神だと思い上がります。世界に神の救いを求めてきたドラクロワ枢機卿は、一向に収まらない混乱に失望と憤りを感じていました。その想いに答えるように、聖石は「ドラクロワ自身が神となる」という答えを提示したのです。「力」という答えを得たドラクロワ枢機卿は、これまでの信仰は偽りであり、ルカヴィこそが本当の神だと言います。

キュクレインはその圧倒的な力でラムザたちに襲いかかります。ドラクロワ枢機卿は聖石によって、心までもルカヴィとなっていたのです。力に酔いしれ、余裕を見せるドラクロワでしたが、抵抗するラムザたちの前にあえなく倒れます。ルカヴィには、伝承にあるような神がかった力ではないようでした。

ディリータの暗躍による戦争の勃発
一方、オヴェリアを手に入れたディリータは、「黒羊騎士団手の副官」を名乗り、オヴェリアを誘拐から救った者としてゴルターナ公に接近します。
本来ゴルターナ公の関与していなかった誘拐事件でしたが、配下である「黒羊騎士団」がオヴェリアを救ったとあれば、ゴルターナ公にとって美味しい展開です。ディリータは偽の誘拐犯を捕虜として用意し、誘拐がゴルターナ公に罪を着せるためのラーグ公の計略であったことを喋らせます。そして、側近であるグルワンヌ大臣が、裏でルーヴェリア王妃やラーグ公とつながっているという嘘の証言もさせます。
ぜルテニア領の貴族であるグリムス男爵が率いていた騎士団です。領内を荒らす盗賊との交戦によって命を落としたとされていましたが、ディリータはその副官を名乗ってゴルターナ公に近づきます。男爵率いる小規模な騎士団の副官となれば、ゴルターナ公が知らなくても不自然では無いというわけです。
狂言誘拐はダイスダーグとラーグ公の計略でした。その目的は、ラーグ公にとって邪魔なオヴェリアを暗殺することです。そして、その嫌疑をゴルターナ公にかぶせるため、南天騎士団(ゴルターナ公の騎士団)に偽装させた傭兵に、オーボンヌ修道院を襲わせました。ディリータはこの事実を暴露した上で、グルワンヌ大臣が内通していたと嘘の情報を付け加え、ゴルターナ公に責任が及ぶ可能性を作り出しました。
ラーグ公はルーヴェリア王妃の兄であり、オリナス王子を擁立する立場です。そのため、ルーヴェリア王妃が、対抗馬になり得るオヴェリアの暗殺を、ラーグ公と共謀したという話には説得力がありました。

ディリータは、グルワンヌ大臣がゴルターナ公を裏切ったという無実の罪を着せ、その場で処刑します。死人に口無しとなり、真実を確かめようもありません。

ディリータは、オヴェリア誘拐の責任がゴルターナ公に転嫁される前に、ルーヴェリア王妃とオリナス王子を排除し、オヴェリアに王位を継がせるよう進言します。
ディリータは、ゴルターナ公に「オヴェリア王女というカード」を与え、「王族誘拐の嫌疑」という爆弾をチラつかせることで、彼のラーグ公への対抗心を煽ったのです。本来はゴルターナ公とはなんの関係もないダイスダーグの狂言誘拐を利用し、強引にでも政敵を排除せざるを得ない状況を作り出したというわけです。

選択肢を失ったゴルターナ公は、ディリータの進言どおり王都ルザリアへ上洛し、オヴェリア王女を即位させます。そして、狂言誘拐の首謀者をルーヴェリア王妃であるとし、ベスラ要塞に監禁します。
対するラーグ公もオリナス王子を即位させ、自身は摂政の立場につくと、ルーヴェリア王妃を救出すべく出兵します。ディリータの暗躍により、燻っていた火種は一気に燃え上がり、ラーグ公とゴルターナ公による大規模な戦争が始まったのです。
後に獅子戦争と呼ばれる戦いの幕が切って落とされました。


